【Strap for watch custom】
-職人の手仕事でつくる、腕時計カスタム用ストラップ-

当店のホームページをご覧いただきありがとうございます。FLANGE STRAPの東海林 （ショウジ）と申します。
このページでは、少しだけこのブランドの背景をお話しさせてください。

私は前職で、腕時計店にて約10年ほど勤務しておりました。腕時計は勿論のこと革製品全般も好きなこともあり、よく自身が持つ腕時計の革ベルトを付け替えてカスタムして楽しんでいたのですが、正直、純正のベルトも市販のベルトもどこか物足りないと感じていました。色や素材が違うだけでどれも似たようなものばかりだし、価格を決めるのは主にデザインや仕立ての良さではなく素材の希少性（牛革かクロコダイルかなど）。オリジナリティのあるデザイン性や、言葉にしなくても伝わる職人の丁寧な手仕事、またそれらが生み出すベルトの「個性」のようなものを感じる商品はとても少ないなと思っていました。

あくまで時計が主役でそれを引き立たせるのが腕時計ベルトであり消耗品だというのならば、ベルトに個性はいらないのかもしれません。でも私は反対に、ベルトの方が主役でその時計の印象自体を決めてしまうような、時計の持つ個性と合わさって化学反応を起こせるような、そんなベルトが欲しい。そういうベルトで自分が好きな時計をカスタムしたいと考えるようになりました。『いやでも、探しても売ってないんだよな。…自分で作ってみるか。』そう思い立ち、腕時計ベルトの製作をはじめました。

会社員としての本業の傍ら、革細工の知識や技術、腕時計ベルトの製作技法を学びつつ自分で製作したベルトをSNSで紹介していると、フォロワーの方に「欲しい」と言っていただく機会が増えたため、2020年ころからオンラインストアで販売を行うようになり、その後独立し現在に至ります。

ベルト製作にゴールはなく、日々仕立て方を試行錯誤してはアップデートを繰り返し、革の選定、染色、裁断、接着、縫製、装飾、仕上げといった一つ一つの手仕事を丁寧に行うことで、デザイン性だけでなく高い着用感や耐久性も兼ね備えた腕時計ベルトの製作に励んでいます。

当店のベルトは、１点１点手作業で仕立てる大変非効率なベルトです。そのため価格も決して安くはありません。ですが、手間暇をかけることでしか生まれないクオリティがそこにはあります。当店のベルトでご愛用の腕時計をカスタムすることで、時計本体の魅力をさらに向上させ、今よりもっと愛着の沸く一本になるようお手伝いできれば幸いです。

FLANGE STRAP 　東海林 哲也