新生NATOストラップ、【DRESS NATO】シリーズについて。

いつもご愛顧いただきありがとうございます。フランジストップの東海林(ショウジ)です。

この度当店のNATOストラップがリニューアルしまして、レザーの種類や仕立て方を一新し「DRESS NATO」シリーズとして生まれ変わりましたので、ここにご紹介させていただきます。是非最後までお付き合いいただければ幸いです。

腕時計用ベルト 【DRESS NATO】ブラック

G-SHOCK用ベルト 【DRESS NATO】ブラック

※アップルウォッチについては、NATOストラップをつけると手首感知が使えなくなってしまうため基本非対応としています。

ドラーロという革について

このNATOストラップを語るうえで外せないのが、この美しい型押し模様が特徴のイタリア・ワルピエ社の「ドラーロ」という革。「ヌメ革の王様」と評されるほど高品質で有名な「ブッテーロ」という革にさらに型押し加工を施した革がこの「ドラーロ」で、選りすぐりの原皮のみを使用し繊維密度が緊密で張りのあるこの牛革は、オイルをしっかり含むバケッタ製法で時間をかけて鞣されており、最初こそ硬めですが経年により革が育ち徐々に使う者に馴染みます。

ドラーロの魅力は何と言ってもこの模様(型押し)です。模様が大きすぎず小さすぎず時計ベルトのサイズ感に適しており、クロコダイルなどの爬虫類をいかにも真似した感じもなく上品。また全体に光沢感のある仕上げが施されているため、ドレッシーな雰囲気と同時に高級感も感じられます。これまで様々な革を見て使ってきた私でも、この革を一目見たときはその格好良さにに衝撃を受け、すぐにこの革の日本代理店に仕入れたいと連絡をしたほどです(笑)。

ストラップチャームについて

次に当店のアイデンティティでもある、シルバーコンチョやスタッズワークによる装飾。しかしながらNATOベルトに限っては、ベルト自体にスタッズやコンチョを打ち込んでしてしまうと「引き通し」で時計を着脱できるという魅力が損なわれてしまいます。それを避けるため開発したのがこの「STRAP CHARM(ストラップチャーム)」です。

ストラップ本体にではなく同素材で作ったループに装飾を施し、これを引き通しでストラップに着脱できるようにすることで、気分や季節によって容易に着け外すことができ2通りで楽しむことができます。夏場などは市販のナイロンベルトに付けてもいいかもしれませんね。以前のNATOシリーズはこれを時計本体へ固定する仕様にしていましたので、今回大きく変更した仕様の一つとなります。

ストラップチャームは時計やストラップとのバランスを考慮し幅15mmで設定し、ストラップ本体と同じ革・ステッチでデザインが一体化するようにしました。ストラップ上で勝手に動いたり浮いて見えたりしないよう、またベルトの幅と厚みに合わせてピッタリめ(通すときややきつい位)に作っているのもポイントです。

コンチョタイプには、他の当店のストラップでも採用している12mm径のSILVER製/真鍮製アポロコンチョを使用。2本の爪でレザーにしっかり固定されており、当然経年で外れることもありません。スタッズタイプの方は燻し加工がされたアンティークスタッズを使用し、中心にはアメリカより届いたキングマンターコイズをセットしました。これまたコンチョと同様にしっかりと革に固定されています。

また今回はご注文時「ストラップチャーム無し」もお選びいただけるようにしました。シンプルなデザインがお好きな方にも、レザーやメタルパーツの雰囲気、革製品としての仕立ての良さで十分にご満足いただけるストラップになっていると思います!

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メタルパーツ

NATOストラップの肝とも言えるメタルパーツ(バックル・キーパー)にも今回かなり拘りました。通常NATOストラップというと四角く細身のメタルパーツが一般的ですが、本品はG-SHOCKやダイバーズウォッチなどのラギッドな時計に合わせることを想定し、ボリュームがあり武骨な雰囲気の所謂ZULUストラップ用の楕円形メタルパーツを採用しました。こういった雰囲気のあるメタルパーツは国内では中々見つからないので、海外から直接仕入れています。

シルバーはステンレス製。全体に繊細なヘアライン加工を施すことでややマットに仕上げた半艶仕様。完全にマットor艶に寄せてしまうと合わせる時計の仕上げとの相性が気になってしまうので、どちらにも対応できる仕上げの物をチョイスしました。ゴールドの方は真鍮製で、雰囲気のあるアンティーク仕上げが施されており、使い込んだビンテージ感のある風合いが魅力。アメリカのパーツメーカーさんの物なのですが、私自身一目ぼれして即仕入れを決めた程に非常に格好いいパーツです。

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その他ディテール

裏面のツェルマット(スムースレザー)

この【DRESS NATO)は革を2枚重ね(縫い合わせ)で製作しています。表はドラーロ、裏はツェルマットです。元来NATOベルトは、細長く裁断した1枚革を折り返し部分的に固定するだけのシンプルな製法(元々軍用ですので)なので決して肌触りや耐久性がいいとは言えないものが多いですが、本商品のように性質の異なる2枚の革を張り合わせることで、デザイン面だけでなく着用感や防水性、耐久性などの機能面を高めることができます。

水をしっかり弾きます。

裏面のツェルマット。フランスのライニング専用レザーで、質感がサラッとして柔らかいので、ベルトを腕にはめたときに非常に心地いい革です。また一番の特徴は「防水性の高さ」。革でありながら水が内部にしみこみにくいため、腕時計ベルトの天敵ともいえる汗による劣化を防いでくれます。NATOストラップの仕様上、革を折り返した箇所はドラーロが裏面になりますが、ドラーロ自体も比較的撥水性が高いので安心です。※ビニールのような完全防水ではないので、汗などで濡れた場合は放置せず拭き取りや乾燥を心がけてください。

次にコバ。貼り合わせた革は、コバ(断面)磨きが一層重要になります。当店で採用しているのは「染料+蜜蝋仕上げ」という方法で、コバ表面に染料を浸透させ着色を行ったのち、仕上げ剤とヤスリで磨き上げ、熱ゴテで天然の蜜蝋を溶かし入れてコバを硬く締めていますので耐久性も抜群。その分工程も多く時間も要しますが、出来上がりは革の断面とは思えないほど堅牢かつ滑らかで、まるで1枚の革のように見えるほど貼り合わせの跡が見えません。

フルステッチはミシン縫い。

またNATOストラップとしては珍しく、フルステッチ(囲み縫い)を入れています。張り合わせた革の剥がれを防ぐだけでなく、ドレッシーな雰囲気を纏わせるのが目的です。加えて、メタルパーツ付近などのより負荷のかかる部分にはポイントステッチ(かんぬき留め)を施しており、一層強度を向上させています。

ポイントステッチ。こちらはやや太いリネン糸で手縫いしています。

いかがでしたでしょうか。通常シンプルなデザインのNATOストラップですが、素材・仕立て・デザイン、あらゆる面を拘りましてここまで語れるストラップとなりました。ぜひワードローブに加えていただければ幸いです。

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