【SILVER CONCHO】Type:NATOについて

いつも当店のブログやインスタをご覧いただきありがとうございます!
フランジストップの東海林(ショウジ)です。

本日は、【SILVER CONCHO】シリーズより、新たにNATOベルトタイプがお披露目となりましたのでその詳細を紹介させていただきます。是非最後までお付き合いいただければ幸いです。

では早速、ベルトのご紹介をさせていただきます!

当店では初のリリースとなるNATOベルト。ミリタリーウォッチやダイバーズウォッチなどツールウォッチとの相性が良く、そういった時計の類が好きな私もかねてより愛用しており、ブランド創設当初よりいつかNATOベルトを作りたいと考えていました。しかし他社さんからも数多くのNATOベルトが流通している中、FLANGE STRAPらしいNATOベルトってどんなものだろうとずっと考え模索してきました。それが今回ようやく形になり、こうしてご紹介できるのをとても嬉しく思います!

実際に着用したイメージがこちら。

腕時計用ベルト【SILVER CONCHO】Type:NATO ホースバット(茶芯ブラック)

腕時計用ベルト【SILVER CONCHO】Type:NATO スエード(キャメルブラウン)

腕時計用ベルト【SILVER CONCHO】Type:NATO スクラッチレザー(カーキ)

新パーツ『コンチョループ』について

まず、明らかに他のブランドさんのNATOベルトとは異なるのがこの「コンチョループ」というパーツ。NATOベルトというアイテムの良さの一つが、「引き通し」でベルトを着脱できる点だと思うのですが、ベルト自体にスタッズやコンチョの加工してしまうと、装飾が干渉して引き通しでの着脱が出来なくなってしまう。それはどうしても避けたくて、でもその一方で当店のアイデンティティでもあるそれら装飾技術をNATOベルトにも組み合わせたい。この2つのこだわりを実現するためにこのパーツを考案しました。

一旦6時側のラグ部分にこのコンチョループを取り付けてしまえば、あとは一般的なNATOベルトと全く同様に引き通しでベルトの着脱が可能です。今回は定番のアポロコンチョに加え、ミリタリーウォッチと相性がいい「ブロードアロー型」のコンチョも新たに作成しました。もちろん、どちらもSILVER925製の当店特注品で、ご注文時お好きな方をお選びいただけるようになっています。

ハミルトンのカーキフィールドにブロードアロー型コンチョを合わせてみましたが、やはりミリタリーウォッチとの相性は抜群ですね!2mm厚程度までなら他のNATOベルトも通せますので、例えば夏などはお手持ちのナイロン製のベルトを通して使用することも出来ますし、付属の工具で簡単に外すことも出来るので、通常のシンプルなNATOベルトとして装着することも可能です。

レザーについて

今回はホースバット(馬革)2種類、スエード2種類、スクラッチレザー2種類、の計6種類での展開となります。まずは当店では外せない定番の革:ホースバット(馬革)について。

腕時計用ベルト【SILVER CONCHO】Type:NATO ホースバット(茶芯ブラック)

腕時計用ベルト【SILVER CONCHO】Type:NATO ホースバット(ナチュラルブラウン)

イタリアはMARYAM社のホースバットは、馬革の中でも繊維密度の高い臀部(お尻部分)を、植物タンニン鞣しでじっくりと時間をかけて作られた革です。馬革らしい柔らかさだけでなく適度なコシも兼ね備えており、NATOベルトにもぴったりな革であるといえます。なかでもブラックは、茶色で下地染色をした後に表面のみを黒の顔料で着色したいわゆる「茶芯レザー」なので、ご使用になるにつれてよく擦れる部分の黒が剥げて芯の茶色が露出していくエイジングも楽しんでいただけます。

次はスエードですが、こちらはキャメルブラウンとネイビーの2色をご用意。

腕時計用ベルト【SILVER CONCHO】Type:NATO スエード(キャメルブラウン)

腕時計用ベルト【SILVER CONCHO】Type:NATO スエード(ネイビー)

1904年創業の老舗タンナー C・F・STEAD社が製造する「スーパーバック」と呼ばれるスエードで、このスーパーバックは他のスエードに比べ毛足が短く、キメが細かく目の詰まった上品な起毛が特徴で、その品質の高さから世界的有名ブランドの靴素材としても採用されています。

そしてこちらも初登場、スクラッチレザーです。

腕時計用ベルト【SILVER CONCHO】Type:NATO スクラッチレザー(カーキ)

腕時計用ベルト【SILVER CONCHO】Type:NATO スクラッチレザー(グレー)

イタリアのVirgilio Conceria Artigiana社が製造する、表面のスクラッチ加工が特徴の牛革です。植物タンニン鞣しでオイルがしっかり入った革で、当初はスクラッチ加工によりざらついたタッチ感でマットな印象ですが、使い込むほどに艶が増し深い色に変化する、エイジングを楽しめる革です。スクラッチ加工のムラも絶妙でテクスチャーとしても魅力を感じる仕上がりとなっています。

裏面について

普段見えませんが肌に当たる裏面にもこだわっており、一般的なNATOベルトとは大きく異なるポイントがあります。下の写真のように、当店のベルト(右)は肌に当たる部分にはライニング専用レザーであるツェルマット(黒い革の部分)が当たるように仕立てています。ツェルマットは防水性に優れたライニング専用レザーで、サラッとした肌触りで着け心地が良く、汗を吸わないので革も長持ちします。

一般的なNATOベルトは、細長く裁断した1枚革を折り返して縫い合わせるだけの古典的な製法(元々軍用ですので当然です)なので決して肌触りがいいとは言えないものが多いのですが、本商品のように性質の異なる2枚以上の革を張り合わせることで、着用感や防水性など機能性を高めつつ、同じ厚みで比較したときの強度も向上します。昔に比べてベルトの製法や接着剤の質が進化したからこそ実現できる”現代版NATOベルト”とも言えるかもしれません。

ステッチ/パーツについて

ステッチは、台湾の糸メーカーさんのリネン(麻)糸を使用しています。通常リネン糸は風合いがいい反面、ポリエステル糸に比べると耐久性や毛羽立ちが気になるところですが、こちらは糸の表面に薄くワックス処理がされているためその点も解決しています。

またNATOベルトの特徴ともいえる金属製ループや尾錠については、革や全体の雰囲気を考慮してアメリカのパーツメーカーさんのものを取り寄せました。経年で焼けたような生成りのステッチと、マット加工を施したメタルパーツが非常に良い雰囲気を醸し出していると思います!(こうやって書いてみると、表革はイギリスorイタリア、裏革はフランス、糸は台湾、パーツはアメリカ、と世界各地の逸品を使用させてもらってモノづくりができていることを実感しますね!)

最後に:オプション(コンチョループ追加)について

NATOベルトは12時側に金具が多くボリュームが出やすいので、バランスをとって6時側にだけコンチョループを配したデザインにしましたが、これは好みの問題なので、「コンチョループを時計の両側に着けたい」といった方も中にはいらっしゃると思います!そのためオプション(4,400円)でコンチョループを追加できるようにしています。ご希望の方は商品ページの「その他有料オプション」の項目にて「コンチョループを追加する ~」をご選択ください。時計の両側に着けてもいいですし、2種類のコンチョループを用意しておいて気分や時計によって付け替えて楽しむのもありですね。

以上、いかがでしたでしょうか?自分だけのカスタムで時計ライフを楽しみたい方にはきっと響くアイテムだと思います!是非ご注文・お問合せをお待ちしております。