【SILVER CONCHO】Type:CLASSIC シリーズについて

いつも当店のInstagramやオンラインストアをご覧いただきありがとうございます!
フランジストラップの東海林(ショウジ)です。
本日は、当店の看板モデルの1つである【SILVER CONCHO】Type:CLASSIC が、様々な細部のアップデートを施されリニューアルいたしましたので、詳しくご紹介させて頂きます。

【SILVER CONCHO】Type:CLASSIC

アメリカ・ホーウィン社で作られる「クロムエクセル」というレザーを用いてハンドメイドで仕立てる腕時計ベルト。ポイントで打ち込まれたSILVER925製のコンチョは当店特注のもので、銀職人によって1点1点鋳造され、丁寧に磨き加工や燻し加工が施されたのものを使用しています。また、手縫いであしらったワンポイントステッチは経年で焼けたような風合いのリネン糸を採用し、クラシックな雰囲気を醸しています。

実際に着用するとこのような感じ。手前味噌ですが、非常にかっこいいです。

×Apple Watch

ベルト:アップルウォッチ用ベルト【SILVER CONCHO / クロムエクセル】 ブラック
*Apple Watch 40mm に装着

ベルト:アップルウォッチ用ベルト【SILVER CONCHO / クロムエクセル】 ブラウン
*Apple Watch 44mm に装着

ベルト:アップルウォッチ用ベルト【SILVER CONCHO / クロムエクセル】 ブラック
*Apple Watch ULTRA(49mm)に装着

×G-SHOCK

ベルト:【SILVER CONCHO】クロムエクセル ブラック
アダプター:G-SHOCK用 ベルトアダプター【GMW-B5000シリーズ対応モデル】

一見シンプルにも見えるこちらのこのベルトですが、パッと見ただけではわからない職人の「こだわり」が沢山詰め込まれていますので、こちらでご紹介させて頂きます。もしご興味があれば最後までお付き合いいただければ幸いです。

◆クロムエクセルとは

まずはこのクロムエクセルという革について。アメリカで100年以上の歴史を持つ老舗タンナーである「ホーウィン社」を代表する革で、ブーツ・鞄・財布など革製品全般によく採用される有名な革なのでご存じの方も多いのではないでしょうか?

ベルト:アップルウォッチ用ベルト【SILVER CONCHO / クロムエクセル】 ティールグリーン

80年以上前から続く伝統的な手法で、牛脂や蜜蝋など数種類の油脂をブレンドした特性オイルをじっくりと皮革に浸透させながら手間暇かけて作られるため、非常に柔らかくしなやかで、腕時計に仕立てたときの着用感は抜群。また比較的水分や汚れにも強く実用性も備えます。

◆シルバーコンチョ

次にシルバーコンチョ。先ほども触れましたが、当店のコンチョはすべてオリジナルの特注仕様。キャストと呼ばれる型に、溶かした銀を流し込んで1点1点製造する「鋳造」という手法で作られています。
当店の腕時計ベルトの為だけに開発したこのコンチョは、裏側に伸びる2本の爪によってしっかりベルト内部で固定され、使用中外れる心配もありません。(この爪は革の内部に埋め込みますので、ベルト裏面に露出しません。)

このコンチョが、手元から時計がさりげなく覗いたときにしっかりアクセントになってくれることで、装着した時計やコーディネートをグッと格上げしてくれます。

◆裏面にツェルマットを使用

肌に当たるベルト裏面には、フランス産の「ツェルマット」という革を採用しています。エルメスなどでも採用されるライニング専用革で、一番の特徴は「防水性の高さ」。腕時計ベルトの天敵ともいえる汗がベルト内部に侵入して劣化を早めてしまうことを防いでくれます。さらに「耐アレルギー性」も持ち、革に対してアレルギーを持つ方でも安心です(*体質には個人差がございます)。また触った感触もサラッとして柔らかいので、ベルトを腕にはめたときに非常に心地いいのも特徴です。

立体成型

通常市販されている腕時計ベルトは、地面に対して平行のまっすぐなものが一般的ですが、当店のベルトは波状に仕立てた「立体成型」で作られています。ベルトの各部位によって厚みに違いを持たせつつ(菅元:厚 ⇒ 剣先:薄)、手首の形状に沿うようにカーブをつけながら仕立てることで、着けた瞬間から心地よい装着感を味わっていただけるのと、曲げ伸ばしの繰り返しによる革への負担を軽減することで、ベルトが長持ちします。

◆コバ仕上げ

コバというのは、革を張り合わせたベルトの側面(断面)の部分を差します。基本的にどんな革製品でもコバがあるのですが、その出来栄えは製品の質(見栄えや耐久性)を大きく左右するので、革業界ではよく「職人のこだわりが最も出る部分」などと言われたりしますね。

この「コバ」の仕上げで最もポピュラーなのは顔料でコバを覆う「顔料仕上げ」ですが、当店で採用しているのは「染料+ワックス仕上げ」という方法。前者は顔料をコバに乗せて着色するため経年で「割れ」や「剥がれ」などの劣化が起こりますが、後者はコバ表面に染料を浸透させ着色を行うので上記のような劣化は起こらず、さらには熱ゴテでワックスを革表面に溶かし入れてコバを硬く締めていますので耐久性も抜群。その分工程も多く時間も要しますが、出来上がりは革の断面とは思えないほど堅牢かつ滑らか。

◆ハンドステッチ

クラシカルな雰囲気を出すため、ステッチを全周には入れずあえてポイントで負荷のかかる部分にだけハンドステッチを入れています。台湾産のリネン(麻)糸で、カラーはホワイトが経年で焼けたような生成り色のものを採用しました。リネン糸は風合いがいい反面毛羽立ちが起きやすいのですが、使用するリネン糸はワックス加工がされており毛羽立ちが起きにくく耐久性にも優れています。

◆オプション

オプションとして、「コンチョの色」と「ステッチの色」も変更が可能です。コンチョは通常のシルバー(SILVER925製)のほかにゴールド(真鍮製)のご用意があり、写真は一例で、ステッチを黒に、コンチョをゴールド(ブラス製)に変更してます。糸の種類はメジャーな色であれば大概用意が可能です。いずれも変更無料ですので、ご希望の方はご注文時備考欄に「コンチョをゴールドに変更」などとご記載ください。

以上、【SILVER CONCHO ”クロムエクセル”】シリーズのご紹介でしたがいかがでしょうか?簡潔に、と思って書き始めたのですが、語りたいことが多すぎてこんなに長くなってしまいました…
細部までこだわって仕立てており、市販品にはないスペシャルな雰囲気をもつベルトですので、愛用の腕時計のカスタムにきっと一役買ってくれます。是非ご注文・お問合せをお待ちしております!

≪ このブログでご紹介した商品 ≫
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